PSN個人情報最大7700万人分流出

(※ネタバレをいろいろ含みます。)
公式サイト:http://cdn.jp.playstation.com/msg/sp_20110427_psn.html

2011年4月17日から同19日にかけて発生、同27日にソニー・コンピュータエンタテインメントより公式にお知らせが出された個人情報流出事件。
ユーザがPlayStation Network/Qriocityに登録した氏名、住所、Eメールアドレス、生年月日、パスワード、オンラインID、購入履歴、請求先住所、パスワード再設定用の質問への回答等のプロフィールデータ、サブアカウントに関する同情報が最大7700万人分漏洩したとみられます。

<あまりなさそうな悪影響>
すぐに思いつきますが実際にはあまりなさそうな悪影響。
・クレジットカードの不正利用
 仮にできたとしても、預金口座等から不自然な引き落としがあれば気付くユーザは気付きます。簡単に足のつく行為を犯人は行わないのではないでしょうか。

<ありそうな悪影響>
・パスワードの流用
 最大7700万人分の本物のアカウント名とパスワードが犯人の手に渡ったことにより、ログインを要するWebサービスすべてが不正侵入の危険にさらされます。ログイン失敗回数制限のないサイトに関しては、ある程度以上複雑なパスワードにしない限り、いくらパスワードを変更しても今後は焼け石に水です。不特定多数のWebメールデータ、某ショッピングサイトでの購入履歴、各種SNS系サイトでの非公開情報等すべてが今後、流出と認識されることなく流出し続ける可能性があります。株取引でもうけているような人は、技をこっそり盗まれているかもしれません。つまり、流出してほしくないと思う情報は今後一切インターネット上には置けないということです。

<誰が得をするか>
 無論犯人は超!エキサイティン!してると思うのでそれ以外を。
 最大7700万人分の個人情報をマーケティングデータとして欲しがるのはゲーム業界のライバル会社です。特にハード機を作っているところや位置ゲーを作っているところはそうですよね。犯人が金銭と引き換えにコピーを引き渡そうとした場合、犯人が差出人不明の形式でコピーを送った場合、会社の対応次第ではさらなる問題に発展する可能性も考えられます。

ソニー・コンピュータエンタテインメントの対応の遅さが批判の対象のひとつとなっているようですが、これから中の人はGW期の海外旅行で忙しくなるので、今後の対応は再来週以降にあるかどうかというところでしょう。