九十九の奏 〜欠け月の夜想曲〜 体験版

SkyFish最新作『九十九の奏〜欠け月の夜想曲〜』を応援しています!!

(※ネタバレをいろいろ含みます。)

2012年9月28日にSkyFishより発売予定の伝奇ホラーADV(18禁)の体験版。

主人公は故郷に戻ったところ九十九神に襲われ、以後伏姫から護られるようになります。主人公には失われた記憶があることが次第に明らかになり、主人公は記憶を取り戻すことに興味を抱くようになります。

まず設定のことですが、本作では九十九神は「古い器物(形代)に魂が宿ったもの」であり、体験版では数名のキャラに依代として1人1体が取り憑いているようです。九十九神は、器物(形代)にのみ通常宿るものですが、現世に姿を現すと器物(形代)と人間(依代)へ二重に宿るようになるようです。
依代となったキャラは恩恵として治癒能力や銃の使用による戦闘能力などのうち1種類を代償なく自由に発動できるようになりますが、無敵の強さではないようです。また、九十九神の種類によって不治の病を治す、全ての知識を得るなどの巨大な力を「願い」によって1つ実現することもできますが、代償として本人の寿命や記憶が大きく削られてしまうとされています。九十九神により依代が暴走してしまうこともあるとされ、人間にとってはリスクのほうが大きい存在のようです。

いまにもRPGが始まりそうな設定で、九十九神の憑け替えでもできたら正に、というところです。伏姫や玉ちゃんが人間であるか、九十九神であるかそれ以外かといった謎もあり、大長編にもなれそうな雰囲気があります。

通常シーンでは3名くらいで会話していることが多く、空気を読んだ上でのセリフも時折みられ、基本的にコミュ力の高いみなさんの集まりのようです、はぁ。
玉ちゃんはふつうに美少女声と厨二病気味セリフで、見た目や九十九神まわりの落ち着いた設定とのギャップ感があります。初登場の瞬間はインパクトがありますね。作中では複数の場面で動画的な演出が入り内容を盛り上げています。スクーターでの移動中は、もう何か出るとしか思えない画面w
まだ序盤ですが、三角さんの片想いっぷりには頭が下がります。これでも主人公から振り向いてもらえない昨今、自由恋愛の難しさが出ていますね。

体験版ではまだホラー要素は確定的には出ていないはずですが、涼しくなった秋の夜長には合いそうな作品です。