1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから 3月編

(※ネタバレをいろいろ含みます。)

2012年11月1日にサークル虹猫により公開の異能力×病み・猟奇ノベル(R15)(フリーゲーム)。

ひなまつり(物理)回。3月中のエピソードに内包して、こはるとはるまの過去も描かれています。

今回に来て、これまで隠し味的様子であった異能力要素が明るみに出てきました。ごく一部ながら明らかになる設定まわりは多岐の内容にわたり、表現にリアリティがあり読んでいるだけで楽しくなります。3月編で”面白さ”が急激に上がるので、内容が気になる方には少なくとも3月編までは読んでみることをおすすめいたします。

今後みすずをはじめとするサイコバトルがあるのでしょうか。ビジュアルノベルものだからこその面白さがありそうに思えます。
一部名前がわからないので仮名で書きますが、Aさんの「嘘を見抜く力」とBさんの「自分の言葉を信じさせる力」が相対したとき、おそらくですが、Bさんは嘘の内容をAさんに信じさせることができませんので、BさんがAさんへ能力を使うことは相手に塩を送ることになりかねません。ただし、Aさんと敵対するCさんが出てきてBさんに嘘の情報(AさんとBさんは嘘の情報であることを知らない)を事実と思わせた場合、BさんがAさんに能力を使ったとき、AさんはBさんが脳波的に嘘をついているように思えず、嘘の情報を信じられるようになります。もっとも、AさんがCさんの手口を把握することができればその限りではありません(AさんはCさんに対してであれば嘘をついていると見抜けるので)。五分五分っていうのはこういうことがあるから、かもしれません。

(以降は散文的な感想です。)
使用可能時間の計測はともかく、必要な休息時間の計測は苦痛を伴いそうですね。今回のみすずは新百合姉妹のことを転校させたと言っていますが、これまでもこはるに対しては犯行を否認していますので、本当に生存していて4月に転校するかどうか怪しいものです(仮に生存していても、33さんのことがあるので毎月の記録は継続のようです)。新百合家前で楽しそうに近付くみすずのシーンは、いい年貢の納め時でしたw 校長はあのキャラで務まっているのか謎ですが、私立校ならありえるのでしょう。