1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから 4月編

(※ネタバレをいろいろ含みます。)

2013年1月1日にサークル虹猫により公開の異能力×病み・猟奇ノベル(R15)(フリーゲーム)。

4月という節目を迎え、生徒会長となったみすずの学校へこはる、はるま、さくもが進学します。新登場の人物も複数存在します。

こはるの過去として、7歳時に施設で受ける査定が描かれていましたね。こはるの母はこはるに対して脳波レベルを意識的にコントロールする訓練を行わせることで、何らかの能力を施設側へ察知させないようにしていたようでした。「自分の言葉を信じさせる」能力は施設側に十分知られていますので、隠そうとしていたのは最大レベル10まで可能であるということか、そうでなければ未登場の特殊能力ということになりそうです。隠された能力も首輪の機能もその正確なところは明らかにされていませんが、寿命を縮める性質の能力ということもあり、こはるの母はこはるには不要と考えたのでしょう。鷺沼家には本家があるようですので、熱心なこはるが本家へ調べに行ってしまう可能性はあるかもしれません。

みすずの更生はおろか、事態を改善するか否かもわからないみすずとはるま、みふゆの引き離しや、みすずの殺害(未遂ですが)に命をかけるといった行動に、こはるの危うさが見えてきました。さくもが始めた調査には33さんの二の舞となる可能性も残されており、みすず側の体制と比してこはる側はあまりにも劣勢で勝てる気がしませんね。あの過去エピソードの後であればこはるは勝ちフラグだったはずですが、あの防具であっさり封じられるようでは、むしろなぜ引き下がらないのか不思議なくらいです。

さくもはいすずの情報をどこから得たのかかなり謎ですが、みすずの能力を知る上では重要な手掛かりになりそうですね。これまでのいすずの登場シーンでは、みすずがいすずに語りかけていることが多く、みすず自身がいすずになっているわけではありませんので二重人格ではないと思っています(それとも作り出した人格であれば二重人格と呼べるのでしょうか)。ただ、もしみすずといすずが別々の脳波の能力を持っていてモードを使い分けられるのだとすれば、いよいよみすずのチートっぷりに磨きがかかってきそうです。
4月から3名で結成された新聞部は、うち2名が生徒会入りしたようです。結成当初の目的ではないでしょうが結果的に生徒会長の影響力が一層強化されそうですので、今後の活動が楽しみです。