FLOWERS 体験版

ごきげんよう
FLOWERS

(※ネタバレをいろいろ含みます。相当読み違えしてますが放置します。)

2014年4月18日にInnocent Greyより発売予定の百合系ミステリィADVの体験版(全年齢対象)。

第二章の一部を抜粋。紛失していた図書がある日寄宿舎の部屋で見つかり、蘇芳は図書を置いた犯人を推理します。

タイトル画面から流れる安定感のあるサウンド、開始時の文学的表現、淡い色彩で描かれるキャラクターや歴史的な洋風建築を思わせる背景など、本作の雰囲気を十分に味わえる内容のようです。ボリュームに関しても、体験版はこれくらいの長さで佳いと思います。
気になる百合要素はというと、体験版の段階で明確に確認できる点は少ないですが、蘇芳がガチ勢であることは想像に難くないことと思われます。ほかのキャラはほぼ不明ですが、マユリ→蘇芳→立花の三角関係が素地にある可能性を想定しておくのも面白いかもしれません。百合フィルターを通して見ると素敵なシーンが多そうですが、ミステリィとジャンル名にあることから、思わぬところでプラスやマイナス方向の裏切りが見られるでしょうから、その点では静かながらもスリリングな面持ちで読み進めることになりそうです。
さて、車椅子の少女の名前ですが、置かれていた本を上から順に4冊目までを見ることで確認できます。が、2〜4冊目の名前が不明な状態でどう推測すればよいのか……。”あの本”が『マグダラのマリアの生涯』であると仮定すると、車椅子の少女の名前は○○マリアと直結します(○○の部分は不明ですが、しいて言えば嵐が頭文字でしょうか)。作中で説明が入るマリーゴールド花言葉(嫉妬、悲しみ、絶望)と聖母マリアの黄金の花であるという特性、ほかの登場人物は名前が花になぞらえられていることなどから、候補としてはもっとも有力でしょう。