美少女万華鏡 ―呪われし伝説の少女―

『美少女万華鏡』応援中!
(※ネタバレをいろいろ含みます。)

2011年12月29日にωstarより発売のオカルティック官能ADV(18禁)、美少女万華鏡シリーズの第一話。
山間の温泉旅館を訪れたホラー作家の深見夏彦は、不思議な美少女の蓮華から差し出された万華鏡を覗き込み、快楽のまばゆい光に彩られた美しい世界を目にします。ストーリーの大半を飾るのは、覗き込んだ先の世界。第一話では女学園教師の斧神滋比彦が神秘的な生徒の篝ノ霧枝に陶酔してゆく様が描かれます。

クリアしました。
ドM変態富裕層向けのエロゲーここに聖誕という印象です。数多の快楽的要素が整然と配置され、新たな演出も随所に盛り込まれています。ハリウッドの人が映画化したらさぞ売れることでしょう。高圧的かと思いきやツンデレ化し、やがてはみさくら語に類似した言語を発現するキリエ、いかに変態であろうとも徹して紳士であり続ける先生の語り口調は見ていて美学すら感じられます。前例がどれほどあるかは不明ですが、ベートーベンのピアノソナタ第14番をBGMにした音楽教室での授業中のHシーンはなかなかどうして背徳的でしたね。読んでる途中で曲が終わりそうになって内心慌てたのはいい思い出ですw キリエとドライブするシーンも秀逸な演出。

背景の美麗さについては公式サイトでも確認することができます。屋内に飾られているバラだけの絵やグラスに入ったワインだけの絵が演出的に入る場面がありましたが、珍しい耽美的な表現です。様々に表情を変えるキリエを演じる声優さんの演技の幅広さを目の当たりにすることもできます。赤ワイン片手に楽しめる作品といえそうです。

ヒロインは1名でありながら、CGの差分数が尋常ではなく、アルバムモードによると1シーンで最大で112枚。合計のHシーンは15、差分枚数は950枚に上り、内いくつかはアニメーションします。スタッフの労力が計り知れないのですが、このボリュームで定価が2,940円なら第二話も続けて買えそう?