シムシティ(2013)

2013年3月7日にエレクトロニック・アーツより発売の都市開発シミュレーションゲームシムシティ (Amazon.co.jpオリジナル 「都市セット(フランス)」ダウンロードコード& 初回特典:『シムシティ ヒーロー&悪党セット』付き)

プレイヤーは「市長」として都市を開発し、様々な問題に対処していきます。都市を特定の産業に特化させて多くの資金を得たり、複数の都市から資源を提供して偉業の建設をすることも可能です。

電子機器産業を軌道に乗せたと思ったらいつの間にか破綻して、サンドボックスモードへ乗り換えたところまで進めました。
本作はデータマップの描画がとても秀逸ですね。リアルタイムに変化する建物別の人口や大気汚染度、バス停や路面電車駅の待機人数、地中の水や石油の含有量などを一目で見ることができます。ひとつの地域内に複数の都市を作る形式のためかひとつの都市の土地は狭く、また各施設はモジュールの追加により広い土地を使用するものが多いため、ほぼ常態的に土地の狭さに頭を悩まされることになります。良く言えばパズル性があるといったところでしょうか。このシミュレーションを続けていれば、都市開発最大の課題は土地がないという点、財政難のときは施設をストップさせて税収が入るのを数年待てばよいという結論が得られそうです。
サーバーへのネット接続に不具合が起きるとデータを保存できない、開始直後は道路を引いただけで資金が尽きる、土地の起伏を操作できない、人口数万人の都市が渋滞で機能不全をきたす、輸送トラックの挙動によっては貿易や工場運営が頓挫することがある、地下資源が数年で底を突く、災害が頻発するなどといった困難さもありますが、基本的には楽しく開発できるようになっているようです。何か都市問題が起きるとすぐにメッセージが表示され、対処するとメッセージが収まるのも明確な動作で良いですね。

さて、本作にもメルトダウンは実装されています(初期作品のときの実験)。発生する条件は都市内の教育レベルが低いときとされており、教育施設が皆無の都市に原子力発電所を1基建設すると、ほどなくしてメルトダウンします。複数設置できる原子炉のうち1つが機能しなくなり、周囲が放射能で汚染され、地区の建物は一瞬で廃墟になります。

画像は左から順に1回目、2回目、3回目の放射能マップ、3回目の土壌汚染マップです。放射能は目に見えることはなく、汚染された場所の外でなければ地区は発展しなくなります。教育施設が機能していれば発生は防がれ、事前の警告メッセージも表示されますが、場合によってはあまりにも簡単に起きるので、今作のセーブ&ロードの不可能な都市開発で原子力発電所を選択する市長はほとんどいないのではと思われます。

追記:作った風景

個人的に気に入ってるのは左から3つめです。4つめは遠目には実写っぽく見えるかもしれません。一番右は試しに作った7重ループ橋で、道として機能しているようです。