ゼルダの伝説 神々のトライフォース2

ゼルダの伝説 神々のトライフォース2 - 3DS

(※ネタバレをいろいろ含みます。)

2013年12月26日に任天堂より発売のアクションアドベンチャー3DS)。

ハイラルの地で七賢者を次々に絵画へ変化させる司祭ユガを追う主人公リンクは、自らを壁画にする能力を得てやがてロウラルの地へと足を踏み入れます。

1991年に発売されたスーパーファミコン用ソフトの続編。前作のはるか未来を舞台に、立体視や壁の移動をはじめとする多数の新要素が盛り込まれています。

ノーマルモードでクリアしました。

ひとつのダンジョンをクリアしてもすぐに次へ進みたくなる中毒性があります。どこへ行くべきかは地図上にマークが表示され、必要なアイテムはダンジョンの入口で示されますのでアイテム不足に悩まされることは少なく、かなりストレスフリーに配慮されているようです。ダンジョン内のBGMは神秘的な風情があり、ループさせれば環境音楽にも良さそうです。ノーマルクリア後は敵の攻撃力が2倍になるハードモードを選べるようになります。

ペガサスの靴入手とナイスなアイテム強化と2度目の剣強化はクリア後にようやくできました。本来は途中でするものなのでしょう。ペガサスの靴やナイスなアイテムがなければ進めない仕掛けがあってもいいと思われましたがありませんでしたね。DLCの可能性も考えましたが、それはすでにソフト内に高難度ダンジョンのデータが入っていればの話でしょうし、本作はこれで完結なのでしょう。
ヒントオバケは何度か呼んでみましたが、肝心なところは教えてくれないので結局自力で進めさせられるという印象です。各所で実行できる壁画化は、移動できない場所は一目で判別できるようになっていますが、それ以外は総当たりですることになる定石の一手となっていましたね。序盤の難所は弓矢をどこで入手できるかでしょうか。中盤以降の難所は闇の神殿2階の宝箱でしょう。直前に明確なヒントがあるにもかかわらず、わかりにくさとタイミングのシビアさを併せ持つ仕掛けです。クリアに必須でない箇所に、これくらいの難易度のものがもっと多数あるとやりごたえが増したかもしれません。

1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから 11月編

(※ネタバレをいろいろ含みます。)

2013年12月1日にサークル虹猫により公開の異能力×病み・猟奇ノベル(R15)(フリーゲーム)。

これまで謎に包まれていたねこやみふゆにスポットを当てた過去話が明らかになり、一層先の見えない展開を見せています。

レベル上げに夢中なねこや13番の様子は、ゲーム世代には理解しやすいところでしょう。ねこは短期記憶の改竄を繰り返されていたようですので、ねこから脳派の能力を取ったらまさに何も残らなくなるかとも思われましたが、こだわりを感じられるあの衣装には、能力がなくとも個性的であろうとするねこの努力の表れがあったのかもしれません。13番はあの能力で13番だったわけですが、それはそのまま当時の研究所の実力を表していたように思われます。

はるまの苦しみの程度は想像するのが難しいところですが、失っている記憶の部分を他者から教えられてもなぜか頭が受け入れを拒否するという状態はさぞ気持ちの悪いことでしょう。回復にはいすずの存在が鍵となるようですが、とするといすずには脳派の力により歪められた認識をデフォルト化する能力があるのかもしれず、さらにいえばその能力はみすず達の父から引き継いだものなのかもしれません。
みふゆがこはるを連れて外出している姿はとても頼もしく見えます。みふゆの能力もこの場面で判明するようです。過去の研究所の在籍者や陰暦家の同居人がなぜ今まで生きてこられたのか疑問になるほどの能力ですが、当初からある程度の能力のコントロールはできていて、認識できない場所にいる相手には効力が発揮されないといったものだといえそうです。

走馬灯の上に打ち切りエンドを兼ね備えた様式美がラストに見て取れます。みすずは更生すると言っているのですから逃走先の研究所で更生するのでしょうが、向かうところ敵なしの状態では、歪んだ形となって現れることになるのでしょう。
この時点で生きているのは陰暦家3姉妹、まつな、はる、えい、かげつ、きしゅん、校長です。物語の締めとなる12月の展開は想像しにくいですが、みすずは全国指名手配犯となっているようですので、どう反応を見せるのかがポイントになりそうです。

1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから 10月編

(※ネタバレをいろいろ含みます。)

2013年11月1日にサークル虹猫により公開の異能力×病み・猟奇ノベル(R15)(フリーゲーム)。

学校行事は体育祭を迎え、こはるとはるまの子が生まれる前後の様子が描かれます。

こはるとはるまは完全に夫婦です。誰にも2人の仲は邪魔できないでしょう。歩道橋の2人の影が見える背景は味わい深いですね。
話が盛り上がっているところへ回想シーンが入ると、誰かがもう長くないなと読者の側としては心の準備をすることができます。今回は多段式に回想シーンが配された親切設計でありますが、それにふさわしい人物が入ってきますので、辛い人には辛い展開かもしれません。序盤からいたキャラが新登場のキャラにあっさり殺されていくさまは正に諸行無常、容赦のなさと潔さが同居しているように思えます。

ねこの能力はなかなか難解ですね。レベル9を押さえ込むことができ、相手の視覚や音声から回避が可能な能力のようです。みすずが相手ではやや無効化されてしまうようですが、おおむね相手の認知能力を短時間自然に麻痺させる能力といったところでしょうか。戦闘の様子からすると隙がありそうですが、ねこの自信がどこから来ているのか疑問ではあります。

これから12月にかけて、人は減っていく一方でしょう。みすずの対処法にこれといった糸口も掴めぬまま物語は終盤を迎え、残る者たちの激しい戦いの末に待つのは何でしょうか。普通に考えれば赤ちゃんにはまだ何もできないでしょうし、現時点の登場人物のみでは、みすずの圧勝は見えています。ラストにみすずの理想世界が描かれるとすれば、年齢制限はまぬがれないような予感がします。

1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから 9月編

(※ネタバレをいろいろ含みます。)

2013年10月1日にサークル虹猫により公開の異能力×病み・猟奇ノベル(R15)(フリーゲーム)。

えい回。えいの能力や思惑が明かされ、4月からの行動やみすずとの接触が描かれます。

無茶しやがって・・・の一言に尽きます。本編にもあった通り、長年培ってきた実績や家庭教育を背景とした高いプライドが仇となったようです。ここまで読み続けたからこそ思えることですが、遭遇しただけで勝負が決したと思える演出は面白みがあったと思います。
長らく謎であったみすずの行動の目的に、今回一定のヒントが示されましたね。これまでの行動パターンとも一致しており、社会的にいえば絶対悪としかいいようがない存在と断定できそうです。もっとも、みすずを止められる者が現れるかどうかは別問題となりそうですが。

ラスト付近では新しい人物が登場していましたね。おそらく施設長の持てる最終兵器でしょう。高い能力を持ちながらも言動にフラグが見られ、施設長もやや心配しているようです。最強クラスが4人いるとのことで、うち3人は陰暦家3姉妹だったりするのでしょうか。いずれにしても、今後にハイレベルな戦闘シーンが待っているのかもしれません。

1人殺すのも2人殺すのも同じことだと思うから 8月編

(※ネタバレをいろいろ含みます。)

2013年9月1日にサークル虹猫により公開の異能力×病み・猟奇ノベル(R15)(フリーゲーム)。

はるまとこはるの新婚生活やみすずの動向が描かれます。

はるまとこはるから発せられる幸せオーラのおかげで、みふゆや施設長をめぐる諸問題も薄らいでみえます。深く愛しあった(意味深)上に2か月で出産に至るというスピードの速さで、10〜11月にはもう生まれそうですね。同性の細胞を掛け合わせた上で人工授精とかどんな不具合が出るかと思わず心配になってしまいますが、遺伝子技術の進歩には驚くばかりです。

6月以降誰にも行方を知られていなかったであろうみすずが、服を着替えて満を持しての登場。今思えば、行方を他人に知られないよう脳派の力を使っていたのかもしれませんね。マップ兵器同然となったみすずの前に、一大勢力の鷺沼家は実験台としての価値しかないようです。みすずの次の標的は研究所あたりでしょうか。7月に登場していたえいは、もう大人しくしていたほうがいいと思うのですが。

ヤンデレラ


(※ネタバレをいろいろ含みます。)

2013年8月30日にサークルCHARONにより公開のエロゲー風ホラーADV(フリーゲーム)。

主人公、ほのか、ひなたは幼馴染。ひなたが久々に帰省したことにより、それまでの三角関係に変化が生じます。

展開がどうみてもエロゲーです。ドット絵なのか手描きなのかわかりませんが、絵柄もかわいいです。途中に多数ある選択肢や、行き先の分岐を見るために2周以上楽しめる親切設計です。様式美的なヤンデレ要素もあり、平和なシーンを積み重ねた上で終盤で一挙に物語が動く展開のようです。加えてプラスα的要素もあり、物語の枠の中で理屈をつけて説明することは困難ですが、ヒロインのメタ発言は良いものですね。プレイヤーの夢に出てきそうな一撃を与えてくれているような気がします。
エロゲー的に服を脱がせているシーンにはレトロ的なものが感じられますね。ここ数年エロゲーで○○を脱がすなんて選択肢見てませんし。

にゃんカフェマキアート〜猫がいるカフェのえっち事情〜 体験版

SkyFish poco最新作『にゃんカフェマキアート〜猫がいるカフェのえっち事情〜』を応援しています!!


(※ネタバレをいろいろ含みます。)

2013年8月30日にSkyFish pocoより発売予定のハーレム系ネコカフェAVGの体験版。

女子校の臨時講師でありながら猫カフェのマスターとなった主人公は、アルバイトに来た3人の教え子と同時に恋人になります。

自称不幸属性の主人公は、どう見てもリア充です。(ry 主人公がヒロインから攻略されていくゲームは、読んでいて気楽ですね。グラフィックはよく描きこまれていて美麗に見えます。タイトルロゴが示唆しているように甘くヒーリング要素多めの雰囲気で、肩の力を抜いて楽しめるようになっています。
作中に多数登場する猫の名前は以前に公式サイトで募集されていたもので、ユーザーが送った名前が本編に組み込まれてヒロインからも呼ばれたりするという試みはなかなかめずらしいものでしょう。
みけポン役のマイペースなノリの演技が光りますね。作りすぎず自然な語りに寄った演技は、シミュレーションと現実の境目を一層曖昧にしてくれているような気がします。