「シムシティ」第1作でメルトダウンを起こす

シムシティー

http://getnews.jp/archives/91197

上記の記事の影響で始めました。「シムシティ」第1作でのメルトダウンはどういった条件で発生するのか、ぐぐってもいまいち明確なものを見つけられないので、軽く検証することにしました。

ちなみに他のシムシティ作品でのメルトダウンは、発電所の寿命到来や、災害による破壊が条件とされています。検証を始める段階で想定した条件は以下の5点です。

  1. ランダム
  2. 発電所の寿命
  3. 災害による破壊
  4. 電力需要が大きすぎる
  5. 電力供給が大きすぎる



<基本条件>

  • タイトル:シムシティ(第1作)
  • ハード:Wii(VC版です。そのため、スーパーファミコン版とは条件が異なる可能性もありますが、たぶん一緒です)
  • 難易度:上級
  • マップ:061
  • 都市名:MELT(現実にはこの地名はないことを確認しています)
  • 原子力発電所の建て方:1.では大量の原子力発電所を建てるため、資金がMAXになる技を使いました。2.〜5.では上記の記事の基サイトに習いました。カジノを作り、特別収入300をもらうことで、1905年1月に最初の原子力発電所を建てました。



<各条件の検証>

  1. ランダム
    これは厳密には検証できません。最低限の条件である「原子力発電所がある」状態を作り出します。
    資金がMAXになるおなじみの技を使って、原子力発電所を195基建設。すると、あっという間にメルトダウンが発生します。1903年5月、6月、7月、1904年4月、1905年9月、1906年7月、1910年12月、1918年11月、1924年3月、1934年7月、1935年12月、1940年8月、1951年7月、1962年5月、1971年6月、1974年10月、1979年8月、1993年9月に記録。特に初期は日常茶飯事のように放射能マークがばら撒かれました。メルトダウンは災害アイコンから選択できるものではありませんが、原子力発電所を故意に多数建設して確率を上げることで、実質的に故意に起こすことができるようです。結論としては、やはりランダムということなのだと思います。

  2. 発電所の寿命
    シムシティ(第1作)には寿命の概念がないため、これは条件ではありません。今回の検証では100年経過しましたが健在です。

  3. 災害による破壊
    手動で地震を連発させました。11回目で原子力発電所が破壊されましたが何も起こらず。森は地震では火災にならないんですね。

  4. 電力需要が大きすぎる
    とりあえず原子力発電所1つに隣接する形で住宅地を100箇所(送電線なしで)建ててしばらく放置しましたが何も起こらず。115箇所目を建てた時点で「電力が不足しています。発電所を建設して下さい。」のメッセージが表示されるようになりました。ただし、115箇所目以降の住宅地にも電力は供給されます。原子力発電所1基でメッセージなしでまかなえるのは114箇所まで、最大値は226箇所までのようです。227箇所目以降を建てると、マップ左上部の住宅地から建てた順番に関係なく順次「電力なし」の状態に切り替わります。ただし、右下部への供給を保つための最低限の1箇所については、上部の住宅地にも供給されます。許容量の約半分の時点で不足を訴えるとは、危機管理のためなのか、利権が絡んでいるのか…。ちなみに住宅地のみ(交通網や他の建物なし、カジノとは距離をとっている)で人口は10000人まで増えました。
    住宅地270箇所の状態で2基目の発電所を離れた場所に建てると、なぜかいつまでたっても発電所自体に電気が通らず、電線を繋いでいない余剰分の住宅地に電気が通るようになります。3基目を建てると解消されます。
    住宅地の代わりに送電線のみを引いてみますと、原子力発電所1基でメッセージなしでまかなえるのは1049マスまで、最大値は2038マスまでのようです。なんにしろ、たぶん、これが原因というわけではありません。

  5. 電力供給が大きすぎる
    とりあえず住宅地1つの周囲を原子力発電所4基で囲んでしばらく放置しましたが何も起こらず。住宅地にはすぐにHIGHの住宅が出てきましたが、マンションには一度もなりませんでした。発電所1つをプレゼントと置き換えても変わらず。いろいろ建てているうちに人口が10000人まで増えてしまったので検証中止としました。たぶん、これが原因というわけではありません。



<結論>

  • ランダム

原子力発電所が建っていれば、いつでもメルトダウンの可能性はわずかながらあるということが判明しました。


<余談>

  • カジノは開始直後に道路を陸上に1マス、水上に60マス置くことでもらいました。その年末に維持費を全額カットすると、次の年からすぐに荒廃が始まります(耐用年数というものがあろうはずなのに…)。このときに置いた道路がすべて消滅するまでには50年くらいかかりました。現実ではまったく維持管理されない道路が何年間使用可能であり続けるのかというのは、いろいろな条件によるでしょうけれど、そこそこ妥当な設定なのだと思います。

  • メルトダウン自体はシナリオですぐに見ることができますが、今回の検証で起きたものも同様のようです。発生源の発電所を中心として放射状に赤色の放射能マークが半径20マス程度のエリアにランダムに発生します(建物と森の上に出てきます。空き地と水上には出てきませんが、川などを越えて対岸にも出てきます)。放射能マークは工業地並の公害を生みだし、マップ上ではほぼ真っ赤になります。犯罪は薄緑程度。このエリアでは住宅地は公園やプレゼントを駆使しても地価がほとんど上がらずまったく発展しません。商業地や工業地は、電気と交通網をつなげればわずかに発展します。公害のないエリアまで距離をとれば、住宅地も発展します。

  • 放射能マークは建物の破壊点を避けて発生するようです。放射能と火災後の更地で16マス中2マスしか残っていない発電所(ただし破壊点を含みます)に電線を繋ぐと機能したりします。放射能地域を避けてわずかな更地をみつけて遠回りに電線を引くのですが、その光景はなんとなくリアルに想像ができてしまいます。また、メルトダウン発生時の被害を最小限に抑える対策は、周囲25マス程度を森すらない原野にすればよいということになります(送電線は被害を受けますが)。それもリアルなところがあります。

  • 放射能マークはなかなか消すことができません。建設ずみの建物の上に放射能マークが乗っている場合は、その建物を整地することで消えることがあります。ただし消えないことのほうが多く、消える確率は1割程度でしょうか。なんにしても、決して起こしてはならない災害のひとつです。

  • 1.では1941年11月に竜巻が発生し、狙い澄ましたかのようなルートで市長の家が焼失しました。わずかに発展させていた地域も全焼し、7000人程度の人口が1000人に急減。目も当てられません。1975年2月に大地震が発生、それまで無傷だったスタジアムが焼失しました。1996年9月に大洪水が発生、最初は1マス、最大20マスが冠水しましたが被害なしでした。2000年1月時点で残る発電所は54基。18度のメルトダウンを迎えても一向に反省の様子を見せないシム達。ああ なげかわしい。