氷菓 第9話 古丘廃村殺人事件

(※ネタバレをいろいろ含みます。)

うう、ゲームの感想書かないと・・・。第9話は、第8話中で上映された未完のミステリー自作映画について、探偵役3人の推理を古典部メンバーが吟味します。あとで恥ずかしいことになるのを前提で、いくつか予想を書いておきます。第7話のときに気になっていた視聴者側の推理時間の短さはここにきて3週間に大幅アップし、ゆるやかな時の流れの中で思わず考えさせられてしまう仕組みになっていました。

映画のみではいくつもの可能性が有効でしたが、第9話ではそのうちのいくつかが否定されます。いわゆる奇想天外なトリックではないこと、密室からの脱出経路は草地ではなく、侵入経路は2階からではないこと、未知の第3者は存在しないこと、といったところでしょうか。
仮に解散後にマスターキーを取りに行くことが可能であれば、そのまま事件後も持ち歩いているでしょうから、犯人はマスターキーを取りに戻った2人のどちらかになります。また、仮に1階下手側に向かった2名が共犯であれば、舞台裏の下手側と上手側を自由に行き来し、事件後に通行困難な状況を再現することも可能かもしれません。キーアイテムのひとつにザイルがあるようでしたので、あらかじめ2階から垂らしておき、密室からの脱出用に使ったということもあるかもしれません。もしくは、密室と上手側控室を横方向にザイルで連絡して行き来するという荒業もありうるかと思います。これといった事件背景も示されていないものですので、手段はどうあれ犯人はすべての登場人物に可能性があり、この映画は推理させること自体を目的とした映像作品であって、書いた人が倒れたのも故意によるものと予想しておくのが妥当だと思っておきます。